「サンタモニカの風」の余韻でツーリング 【その４】 [旅行]
１０日目： オクラホマ州からミシシッピ州までジグザグの移動です。（写真は全てクリック拡大できます）
（１） 本日はほぼ完璧に予定通りのルートを走りました。［引用： Google Map様］
（オクラホマシティー内で分岐を間違えて２～３km回り道しなければ完璧でした）
【Day 10】
走行： 685マイル（1,102km），所要約11時間，休憩２回（うち給油１回，トイレ１回）
踏んだ州： オクラホマ州（始点），テキサス州（再），アーカンソー州（初），ルイジアナ州（初），ミシシッピ州（初，終点） 通算走行距離 5,212マイル（8,386km），復路の平均走行速度 68mph（109km/h）
Distance traveled : 685 mile, Approx. travel time 11 hrs
Route: (START) Sayre,OK, I-40E, Henryetta,OK, Indian Nation Tpk, Hugo,OK, US271S, Paris,TX, US82E, New Boston,TX, I-30E, Texarkana,TX/AR, I-49S, Shreveport,LA, I-20E, Vicksburg,MS (GOAL). Total: 5,212 mile, Ave. return travel speed: 68mph.
今日は出発時こそ快晴でしたが、朝の天気予報の通り２～３時間走った頃から曇りそして霧雨。見どころの期待はなかった日なので、ひたすら走り続けました。
（２） 抜けるような青空、長続きしないと知っていてもやはり嬉しい。
昨晩泊まった街なのですが、元日のせい？人っ子一人いない。
（３） 平原にぽつんと立つ小さな平屋の一軒家、こういう場所で良く見かけます。
どんなことをして生計を立てているのでしょう。年金生活者かな？ 実は私はリタイヤしたら小さな畑を耕しながらこういう生活してみたいと思っています（まぁ、実現しないでしょうけど）。
（４） 同じ殺風景でも、昨日までの景色と違って心に落ち着きが出るのは、木が生えているからだと気が付きました。葉が落ちて裸でも木が生えていると、「人の暮らせる世界」というカンジがします。
標高2,000mとかでは低い灌木くらいしかありませんでしたからね。
ところで、アメリカのハイウェイに良く落ちている黒いモノ......。タイヤの破片です。
（５）これは小さいのでピックアップトラックでけん引していた小さいトレーラーのモノと思われます。
探すとなかなか見つからないのですが、普段はゴロゴロ目にします。特に、大型トレーラー用の大きなものが多いです。車輪がたくさんあると、１輪くらい破損しても平気なんでしょうね。
以前は、タイヤが丸ごとバーストしてちぎれて落ちているのかと思ったのですが、そうではないことが判りました。大型車のタイヤは高いので、減ったタイヤの表面を削り直して、新たにトレッド層を巻き付けただけの、いわゆる「再生タイヤ」が多く使われています。それが限度を超えて減ってくると、恐らく急ブレーキを掛けたりした際に、巻き付け直したトレッドの層がぐるりと剥れてこの写真のように道路に横たわっている、という事のようです。
私が今まで走った道で一番タイヤが多く落ちていたのは、クリーブランド～ニューヨーク間のI-80号線です。３年ほど前に通った時は、１～２kmに１本は落ちてましたね。「タイヤ破片銀座」とでも名付けましょうか（笑）
さて、ガソリンのお話を少々。
（６） 今日の夕方ルイジアナ州のマイラという町のスタンドで撮影したのですが、ポンプを取り上げてから油種を選ぶボタンです。
アメリカのガソリンは日本よりオクタン価が若干低めです（車がそういうセッティングになっているので問題はありませんが）。因みに表示の価格は税込みのドル／ガロン（3.785L）です。
（７） そして、バイオ燃料の利用推進（穀物をこういう事に使うのは釈然としませんが）のため、「10%以下のエタノールを含有します」と書いてあります。
これは私が普段給油するオハイオ州、ボストンへの行き来で利用するニューヨーク州やマサチューセッツ州でも同じです。
（８） 今回の旅行で２泊目のカンザス州で給油した時に「アレッ？」と思ったので写真に撮りました。
全部がオクタン価87のレギュラーガソリンなのですが、青線を引いた部分、エタノールの含有量の違う３種類を販売していました。左が100%ガソリン（一番高い）、真ん中がエタノール5%含有、右がエタノール10%含有（一番安い）。
バイオエタノールがガソリンより高いのか安いのかは知りませんが、政策的に不使用の油種を高くさせているのだと思います。私は毎回給油量と走行距離をきちんと記録していますが、この時入れてみた100%ガソリンが、エタノール入り油種と比べて燃費が良いという実感は得られませんでした。
但し、会社の同僚では、「エタノール入りになってから、自動車の燃料系統のゴム部品や樹脂部品の劣化が早いものがある」、という事を言う人がいます。詳細は判りません。
（９） 今回の旅行でもう一つ「アレッ？」と思ったのがこの写真です。コロラド州デンバーで給油した時に気が付き撮影しました。オクタン価が２つずつ低いんですね。
同僚のＴさんから、「高地では気圧が低いのでオクタン価の低いガソリンを販売している」と聞いていたので、「あぁ、この事か」と呑み込めました。高地は気圧が低いため空気の容積率が下がり、特に自然吸気式の内燃機関では出力が大幅に低下します。B-29爆撃機は高高度を飛行できるよう過給機が付いていたと聞いたことがあります。気圧とオクタン価が低いガソリンの相性については理解していないのですが、標高1,500m以上のデンバーで売っているのであれば、と85を入れてI-70号線の山越え（最高点 11,000ft＝3,352m）に臨みました。その区間の燃費は、それ以前の区間の19%ダウンだったので、山越えとしては決して悪くはなかったです。
（１０） 山越えのあと宿泊した、ユタ州の標高1,600mの町で給油した時も、同じようにオクタン価が２ずつ低いガソリンを販売していました。
但し翌朝、標高1,600m、気温－２０℃で、エンジンの始動性は結構悪かったです。セルモーターはそこそこ回るのですが、なかなか爆発が連続に移行しなかったです。もしかしたら掛からないか？と少し肝を冷やしました。
（１１） 今朝オクラホマ州のホテルの前のスタンドで給油した時の写真です。一番上がオクタン価91と低めなのは良いとして、右の３油種はエタノール10%含有なのに対し、一番左は100%ガソリンとなっています。
もう一度試しに100%ガソリンを入れてルイジアナで次の給油をするまで480mile（770km）走りましたが、普段70mph（112km/h）で走った時と比べて燃費はほぼ同じでした。となると、多少安い10%エタノール入りで良いという事になるのでしょうかね。何のためにわざわざ100%ガソリンを併売しているのでしょう？
それともう一つ、アメリカでは冬と夏でガソリンの質がどうも違うらしくて、秋と春に切り替わるそうです。ポンプに表示がされるというのですが、私がいつも利用するスタンドではそれらしき表示に気が付いたことがありません。でも確かに秋のある時期を超すと、同じ走り方をしているのに燃費がガクッと落ちる気がします。長い距離を通勤している人の中は、「今年の冬用ガソリンは燃費が悪いぞ」という事を言う人がいます。
気温３０℃の夏と、－２０℃の冬でガソリンの油質が変わるのは「まぁそうかな」という気はしますが、何がどう変わるのかは興味があります。オクタン価表示は変わりませんからね。日本も変えているのでしょうか？
最後にクイズです。お答えいただかなくても構いません（笑）
（１２） 今日給油したルイジアナのスタンドの併設売店の男子トイレの中にこんな自動販売機がありました。何の自動販売機でしょう？
以前、コロンバスでも同様に見たことがあります。画質を落としているので、何て書いてあるのかここの写真では（拡大しても）読めませんが、オリジナルでははっきりと判読できます。リクエストがあればお答え致します（笑）
［解答はこちら］
http://willo-tama-ohio2.blog.so-net.ne.jp/2017-01-08
それではまた。
小がめら（拝）
（１） 本日はほぼ完璧に予定通りのルートを走りました。［引用： Google Map様］
（オクラホマシティー内で分岐を間違えて２～３km回り道しなければ完璧でした）
【Day 10】
走行： 685マイル（1,102km），所要約11時間，休憩２回（うち給油１回，トイレ１回）
踏んだ州： オクラホマ州（始点），テキサス州（再），アーカンソー州（初），ルイジアナ州（初），ミシシッピ州（初，終点） 通算走行距離 5,212マイル（8,386km），復路の平均走行速度 68mph（109km/h）
Distance traveled : 685 mile, Approx. travel time 11 hrs
Route: (START) Sayre,OK, I-40E, Henryetta,OK, Indian Nation Tpk, Hugo,OK, US271S, Paris,TX, US82E, New Boston,TX, I-30E, Texarkana,TX/AR, I-49S, Shreveport,LA, I-20E, Vicksburg,MS (GOAL). Total: 5,212 mile, Ave. return travel speed: 68mph.
今日は出発時こそ快晴でしたが、朝の天気予報の通り２～３時間走った頃から曇りそして霧雨。見どころの期待はなかった日なので、ひたすら走り続けました。
（２） 抜けるような青空、長続きしないと知っていてもやはり嬉しい。
昨晩泊まった街なのですが、元日のせい？人っ子一人いない。
（３） 平原にぽつんと立つ小さな平屋の一軒家、こういう場所で良く見かけます。
どんなことをして生計を立てているのでしょう。年金生活者かな？ 実は私はリタイヤしたら小さな畑を耕しながらこういう生活してみたいと思っています（まぁ、実現しないでしょうけど）。
（４） 同じ殺風景でも、昨日までの景色と違って心に落ち着きが出るのは、木が生えているからだと気が付きました。葉が落ちて裸でも木が生えていると、「人の暮らせる世界」というカンジがします。
標高2,000mとかでは低い灌木くらいしかありませんでしたからね。
ところで、アメリカのハイウェイに良く落ちている黒いモノ......。タイヤの破片です。
（５）これは小さいのでピックアップトラックでけん引していた小さいトレーラーのモノと思われます。
探すとなかなか見つからないのですが、普段はゴロゴロ目にします。特に、大型トレーラー用の大きなものが多いです。車輪がたくさんあると、１輪くらい破損しても平気なんでしょうね。
以前は、タイヤが丸ごとバーストしてちぎれて落ちているのかと思ったのですが、そうではないことが判りました。大型車のタイヤは高いので、減ったタイヤの表面を削り直して、新たにトレッド層を巻き付けただけの、いわゆる「再生タイヤ」が多く使われています。それが限度を超えて減ってくると、恐らく急ブレーキを掛けたりした際に、巻き付け直したトレッドの層がぐるりと剥れてこの写真のように道路に横たわっている、という事のようです。
私が今まで走った道で一番タイヤが多く落ちていたのは、クリーブランド～ニューヨーク間のI-80号線です。３年ほど前に通った時は、１～２kmに１本は落ちてましたね。「タイヤ破片銀座」とでも名付けましょうか（笑）
さて、ガソリンのお話を少々。
（６） 今日の夕方ルイジアナ州のマイラという町のスタンドで撮影したのですが、ポンプを取り上げてから油種を選ぶボタンです。
アメリカのガソリンは日本よりオクタン価が若干低めです（車がそういうセッティングになっているので問題はありませんが）。因みに表示の価格は税込みのドル／ガロン（3.785L）です。
（７） そして、バイオ燃料の利用推進（穀物をこういう事に使うのは釈然としませんが）のため、「10%以下のエタノールを含有します」と書いてあります。
これは私が普段給油するオハイオ州、ボストンへの行き来で利用するニューヨーク州やマサチューセッツ州でも同じです。
（８） 今回の旅行で２泊目のカンザス州で給油した時に「アレッ？」と思ったので写真に撮りました。
全部がオクタン価87のレギュラーガソリンなのですが、青線を引いた部分、エタノールの含有量の違う３種類を販売していました。左が100%ガソリン（一番高い）、真ん中がエタノール5%含有、右がエタノール10%含有（一番安い）。
バイオエタノールがガソリンより高いのか安いのかは知りませんが、政策的に不使用の油種を高くさせているのだと思います。私は毎回給油量と走行距離をきちんと記録していますが、この時入れてみた100%ガソリンが、エタノール入り油種と比べて燃費が良いという実感は得られませんでした。
但し、会社の同僚では、「エタノール入りになってから、自動車の燃料系統のゴム部品や樹脂部品の劣化が早いものがある」、という事を言う人がいます。詳細は判りません。
（９） 今回の旅行でもう一つ「アレッ？」と思ったのがこの写真です。コロラド州デンバーで給油した時に気が付き撮影しました。オクタン価が２つずつ低いんですね。
同僚のＴさんから、「高地では気圧が低いのでオクタン価の低いガソリンを販売している」と聞いていたので、「あぁ、この事か」と呑み込めました。高地は気圧が低いため空気の容積率が下がり、特に自然吸気式の内燃機関では出力が大幅に低下します。B-29爆撃機は高高度を飛行できるよう過給機が付いていたと聞いたことがあります。気圧とオクタン価が低いガソリンの相性については理解していないのですが、標高1,500m以上のデンバーで売っているのであれば、と85を入れてI-70号線の山越え（最高点 11,000ft＝3,352m）に臨みました。その区間の燃費は、それ以前の区間の19%ダウンだったので、山越えとしては決して悪くはなかったです。
（１０） 山越えのあと宿泊した、ユタ州の標高1,600mの町で給油した時も、同じようにオクタン価が２ずつ低いガソリンを販売していました。
但し翌朝、標高1,600m、気温－２０℃で、エンジンの始動性は結構悪かったです。セルモーターはそこそこ回るのですが、なかなか爆発が連続に移行しなかったです。もしかしたら掛からないか？と少し肝を冷やしました。
（１１） 今朝オクラホマ州のホテルの前のスタンドで給油した時の写真です。一番上がオクタン価91と低めなのは良いとして、右の３油種はエタノール10%含有なのに対し、一番左は100%ガソリンとなっています。
もう一度試しに100%ガソリンを入れてルイジアナで次の給油をするまで480mile（770km）走りましたが、普段70mph（112km/h）で走った時と比べて燃費はほぼ同じでした。となると、多少安い10%エタノール入りで良いという事になるのでしょうかね。何のためにわざわざ100%ガソリンを併売しているのでしょう？
それともう一つ、アメリカでは冬と夏でガソリンの質がどうも違うらしくて、秋と春に切り替わるそうです。ポンプに表示がされるというのですが、私がいつも利用するスタンドではそれらしき表示に気が付いたことがありません。でも確かに秋のある時期を超すと、同じ走り方をしているのに燃費がガクッと落ちる気がします。長い距離を通勤している人の中は、「今年の冬用ガソリンは燃費が悪いぞ」という事を言う人がいます。
気温３０℃の夏と、－２０℃の冬でガソリンの油質が変わるのは「まぁそうかな」という気はしますが、何がどう変わるのかは興味があります。オクタン価表示は変わりませんからね。日本も変えているのでしょうか？
最後にクイズです。お答えいただかなくても構いません（笑）
（１２） 今日給油したルイジアナのスタンドの併設売店の男子トイレの中にこんな自動販売機がありました。何の自動販売機でしょう？
以前、コロンバスでも同様に見たことがあります。画質を落としているので、何て書いてあるのかここの写真では（拡大しても）読めませんが、オリジナルでははっきりと判読できます。リクエストがあればお答え致します（笑）
［解答はこちら］
http://willo-tama-ohio2.blog.so-net.ne.jp/2017-01-08
それではまた。
小がめら（拝）
旅行日程もあと少しですね。
スピード違反に気をつけながら頑張って下さい。
by korokoro (2017-01-02 22:08)
こんばんは。
クイズの答えは、あまり言えないものですかね、、
by sjghd (2017-01-02 22:16)
korokoroさん、こんにちは。早速のお書き寄りありがとうございます。
＞ 旅行日程もあと少しですね。
遊んでいると日にちの過ぎるのが早いです。
＞ スピード違反に気をつけながら頑張って下さい。
ありがとうございます。道中、時々警察に捕まっている車を見かけます。反則金を支払うくらいなら、家族にお土産でも買った方が良いですからね。
ありがとうございました。またいつでもお書き寄り下さい。
by 小がめら (2017-01-03 14:21)
sjghdさん、こんにちは。早速のお書き寄りありがとうございます。
＞ クイズの答えは、あまり言えないものですかね、、
その通りでございます（笑） 帰宅後に第２ブログの方にて解答しようかと思っています。
そう言えば、イチローグッズの回答を掲載してありますので。
ありがとうございました。またいつでもお書き寄り下さい。
by 小がめら (2017-01-03 14:25)