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季節の食料品 【その2】 かぼちゃ行進曲 [小がめらの西方見聞録]

OTH-2015-0928-MT011.JPG食料品・・・と呼ぶには少々難がありますが、今日も旬の小ネタをひとつ。

10月末のハロウィンを控え、スーパーマーケット店内の生鮮一等地にはすでにリンゴに取って代わり、オレンジ色のかぼちゃが並ぶようになりました。

このかぼちゃ、ご存知のように中身をくり抜いてロウソクなどを入れて提灯(Jack-o'-Lantern:ジャコーランタン)を作り、家の玄関先やバルコニーなどに飾ります。

くり抜いた実は、パンプキンパイなどにすれば食べれるようなので、本記事は一応「季節の食料品」としましたが、日本のかぼちゃのように美味しいものではないようです。
(※ 10/06追記: 同僚のTさん曰く、「くり抜いた実から種だけ洗って分別して焼けば、美味しいおやつpunpkin seedsになるよ」、だそうです。)
(※ 10/14追記: 右上と(7)の写真の陶器のジャコーランタン、昨日お店に行ったらなくなってました。売れたみたいです。)


ジャコーランタンに使った部分は食べませんし、結局食べないで捨てられる分の方が多いようなので、食べ物の無駄遣いとも言えますし、生木のクリスマスツリー同様、最初から鑑賞用に栽培しているというのであれば、まぁそれもありかと・・・。長年の伝統文化ですからね。

1990年代にボストンにいた頃は、子供も小さかったので最初のうちは我が家でもジャコーランタンを作ってマンションの出窓などに飾っていました。そのうちだんだん面倒になり、プラスチック製のものに小さな電球を入れて間に合わせてしまったような・・・。

(1) スーパーの生鮮一等地に陣取ったジャコーランタン用のかぼちゃ。Large 1個=$5.99。この店はそれほど大きなスーパーではないので、まぁかわいい陳列です。
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(2) こちらは少し小ぶりで Medium 1個=$3.99。この店はお値段若干高めでしょうか?
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1990年代当時は、上の2枚の写真のように日本のスイカくらいあるような大きなカボチャが、ドカドカと並べられているのが殆どだったと思うのですが、最近ではくり抜いてジャコーランタンにする家庭が減ったからか、よく分かりませんが、いろいろ付加価値をつけて「そのまま置くだけ」で楽しめるモノが増えているように思います。

(3) 変わった形のかぼちゃ。扁平のや細長いのやイボイボのや・・・。色もイロイロ。Heirloom Punpkins(エアルーム・パンプキン) $6.99 と表示されています。
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エアルームとは何ぞや? 辞書を引いてみると、「家宝」、「(家宝になるほど)高品質な」、「伝播作物」、「在来作物」などがありますので、恐らく各栽培農家独特の品種ってことなんですかね。見た目ちょっとグロテスクにも見えます。私はパスかな(笑)

(4) こちらは小玉のエアルーム・パンプキンってところでしょうか。
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上の写真の左手前に何やら変なのがありますね。

(5) 顔を描いて帽子をかぶっています。Cutie Pies with Hats $4.99 と表示されています。
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こうなってくると、もう完全にかぼちゃを使った玩具ですね。

(6) こちらは帽子をかぶっていないお友達がたくさん (^^)
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小さい玉はくり抜くのが大変だし、くり抜いたところで中にロウソクなどを入れられないから、こうして置くだけで楽しめるようにするのでしょうね。出窓などに幾つか置いたらおしゃれ? お値段は見忘れましたが、帽子がない分安いはずです。

(7) お店の入り口に1個だけ、陶器のジャコーランタン(スタンド付)がありました。この記事のトップの写真のものです。
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$65.99も出して買う人いるのかなぁ? 買い物に来るたび気にしてみましょう。もし売れ残ったら、ハロウィンの直前か翌日に半額くらいになってそう(笑) 家が一戸建てならば、地下室やガレージなど置き場所には困らないから、これはこれで毎年便利かも知れませんね。私はアパートだし要らんけど(笑)

(8) そしてこの時期になると・・・。そうです、Trick or Treat用の小形個装お菓子の大袋入りです。
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昔は回って来た子供達には、手作りのケーキやクッキーをあげるのが一般的だったわけですが、変なものを混ぜたりと、中には悪いことをする大人がいたらしく、むき出しのお菓子などは敬遠されるようになり、このようにメーカーで個包装されたものでないと受け取らないか、もらっても食べない、ということが定着し、こうした定番菓子が幅を利かせるようになったようです。

1992年10月、初赴任後2ヶ月の私はこうしたものをスーパーで見つけると何も考えずに、「おっ? 会社でつまみ食いしたり、みんなに配ったりするのに丁度いいものがある」と何袋か買って会社に持って行き、周囲のアメリカ人の同僚におすそ分けしようと思ったところ、「オマエは会社の中で Trick or Treat をやるつもりか?」と、大笑いされました。そこでやっと、「そうか、これは回って来たガキどもに配る用(サイズ)だったのか・・・」と気が付いた次第で(笑)

それにしても、スニッカーズ、キットカット、m&mなどなら良い方で、何じゃこりゃ?というような奇っ怪なお菓子をくれる人もいて。でもそれは日本人には奇っ怪でも、アメリカ人には普通だったりしますけどね。食文化の違いという事で。

(9) 会社の中の間仕切りの窓にも、誰が貼ったのかジャコーランタンの絵柄のシートが。
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ハロウィーン、感謝祭、クリスマスと毎月お祭り騒ぎが続く楽しい季節です。


それではまた。

小がめら(拝)

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コメント 2

チューリップでございます。。

こんにちわ、小がめらさん。。。

ハロウィーン楽しそうです(o^-^o)
色んなカボチャがあって面白いですね。。

以前に「Tick or Treat」を会社の同僚に言われた話は、
面白かったです。
基本的には、キッズ仕様なんですね~。。

(5)に1票です。これは可愛いから買いたいかも?です。

日本でもハロウィーンが何だか?派手になってきて(笑)
そうなるように仕掛けたのは東京ディズニーランドらしいですけど。

前回のシェルター、これまた!さすが!米国だわ~。
こうゆう部屋があるんですね。。
映画でよく観ますけど。。。


そういえば、オレゴン州の大学でまた銃撃事件で何人か亡くなりましたよね。
その大学、あの銃禁止が貼ってなかったのかな?って。
まぁ、それが貼ってあっても関係なく事件は起きるんでしょうね。




by チューリップでございます。。 (2015-10-05 21:43) 

小がめら

チューリップさん、こんにちは。早速のコメントありがとうございます。

> ハロウィーン楽しそうです(o^-^o) 色んなカボチャがあって面白いですね。。

私などは小さな子供がいるわけでもないし、別に何か楽しいことをするわけでもないのですが、町のあちこちがハロウィン色になるのを見ているのが、何となく楽しいですかね。


> 以前に「Tick or Treat」を会社の同僚に言われた話は、面白かったです。基本的には、キッズ仕様なんですね~。。

いままで見たこともない、ミニサイズが大袋にどさっと入っているものが急に店頭に並びだしたのを見て、その時はまだ「Trick or Treat」のことが全くオツムに浮かばなかったんですよね~。

そのうちまた折に触れて紹介しますが、ボストンに赴任して最初の1~2年は、お恥ずかしい笑い話がたくさんあります。


> (5)に1票です。これは可愛いから買いたいかも?です。

送料の方がはるかに高いのと、植物検疫が必要なことから、現品をお送りすることはできませんが、写真で楽しんでいただければ幸いです(笑) 絵が愛嬌がありますよね。


> 日本でもハロウィーンが何だか?派手になってきて(笑) そうなるように仕掛けたのは東京ディズニーランドらしいですけど。

TDLがハロウィンのイベントでの集客を狙って火を付けて回っているのでしょうね。

ハロウィンに限らず、バレンタインデーにチョコレートを渡すとか、クリスマスイブにケーキを食べるとか、アメリカでは見たことのないような習慣までセットにして全国的一大イベントにしてしまう、日本の「業界」の商魂は凄いですね。またそれにあっさり乗っかる国民も、いまだに文明開化を求めているのですかね(笑)

母の日にカーネーションを贈るってのも、アメリカにはあったかしら?(不明) 最近はイースターまで煽ってるみたいですね。

そのうち7月4日に花火上げて祝い出したりして・・・。そうなったら、アメリカの51番目の州にでもなった方がイイですね(笑)


> 前回のシェルター、これまた!さすが!米国だわ~。こうゆう部屋があるんですね。。映画でよく観ますけど。。。

実は、このトイレの鉄筋コンクリートの天井の上、いわゆる中二階に間仕切りをこしらえてそこが今月から私たちの新しい事務所になったんです。ところが、歩き回ると床が少し揺れるんです。本当にこのシェルター、竜巻や飛散物などに耐えられるのか、ちょいと心配になってます。かと言って他に逃げ場はないですし・・・。


> そういえば、オレゴン州の大学でまた銃撃事件で何人か亡くなりましたよね。その大学、あの銃禁止が貼ってなかったのかな?って。まぁ、それが貼ってあっても関係なく事件は起きるんでしょうね。

貼紙はあったと思います。人を撃ち殺すつもりで銃を持ち歩くこと自体、既にまともな神経ではないでしょうから、貼紙は無力でしょうね。それに犯人は警官隊と打ち合いで射殺されたという事は、警官が来るまで職員などで応射する人がいなかったとも取れますから、学校は銃火器持ち込み禁止になっていたのではないかと思います。

毎年のようにこうした事件が繰り返されても、有効な銃規制はしないでしょうね。

事件の背景に宗教的な対立があるという点も、日本人ではあり得ない話ですよね。


それではまた、いつでもお書き寄り下さい。

by 小がめら (2015-10-06 10:42) 

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