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会社のトイレ、実は・・・ [小がめらの西方見聞録]

特にオチはないのですが、アメリカならではの身近なお話をまたひとつ紹介します。

(1) 先週の記事「会社の裏口」で紹介したドアを入ると、すぐ右手にトイレがあります。倉庫エリアに近いので、私たちの部門のほか、工場作業者が主に利用します。
OTH-2015-1002-MT001.JPG

殺風景な鉄の扉ですが、これには理由があります。

OTH-2015-1002-MT002.JPG(2) 扉に貼られているこの表示、以前コメントで触れたことがありますが、このトイレは竜巻発生時の避難場所に指定されているのです。

鉄の扉と鉄筋入り重量ブロック、鉄筋コンクリートの天井で、建屋の中に別途箱を作ったような作りになっています。内部は6m×8mくらいの広さがあり、詰め込めば50人くらいは楽に収容できます。隣接する女子トイレも同じです(入ったことはありませんが)。建屋の反対側にもこうした施設があります。

竜巻は事前に警報が出ますが、警報の出る範囲が何百kmという広い範囲に及ぶ割には、被害に遭うのは概ね幅数百m以下、長さ何kmと言った狭い範囲にとどまります。なので、警報が出るたびにここに避難するわけではありません。

でも、竜巻はその動きは早く通り道の被害は甚大です。夜間ではその姿が見えないため、どの方向に逃げて良いのかも分かりません。そして自分が飛ばされることもさることながら、飛ばされて来たものに衝突するのも命取りです。

私の席のある事務所には窓がないため、すぐに外の様子が分かりませんが、席を立ってここに到達するまで少なくとも15秒は掛かります。さて、異変に気付いて避難の意思決定をしてから、最寄りのこのシェルターまで間に合うでしょうか。チト不安です。

幸い、エリー湖南岸地域は、ハリケーンや竜巻の被害は殆どない地域ではありますが、決してないとは言えません。


OTH-2015-1002-MT008.JPG(3) もう一つの上の貼紙はトイレ内禁煙の表示です。

良く読むと貼紙の下の方にはこのように書いてあります。
「違反者を通報する場合は、改正オハイオ州法第3794章に則り、866-559-6446に電話してください。」

日本だと通報先は、会社の建物管理責任者とか、工場長とか、上司とかになると思いますが、こちらでは専門の公的窓口に通報するというルールなんですね。違反した人がいるという話を私は聞いたことはありませんが、社内だけでやり取りすると、逆恨みされたりして、最悪の場合は「ズドン!」なんてこともないとは言えませんからね。


小がめら(拝)

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sjghd

こんばんは。

竜巻は、日本でも、最近、異常気象のせいか、多いです。
オフィスのようなビルは、大丈夫だと思いますが、家では、防ぎようが
ないですね、、、

竜巻がきたら、最寄りのビルに逃げるしかありませんが、、、
by sjghd (2015-10-05 21:16) 

小がめら

sjghdさん、こんにちは。早速のコメントありがとうございます。

> 竜巻は、日本でも、最近、異常気象のせいか、多いです。

NHKのラジオニュースで聞きますが、そうみたいですね。気を付けてくださいね。


> オフィスのようなビルは、大丈夫だと思いますが、家では、防ぎようが
ないですね、、、

そのとおりです。私も会社にはこうした避難場所はありますが、自宅アパートは木造2階建てで、地下室などの避難場所があるようには見えません。


> 竜巻がきたら、最寄りのビルに逃げるしかありませんが、、、

そうですよね。私も自宅の近くには頑丈なビルなどないので、どこかに集合シェルターでもあるのか、今度ついでの時にアパートの管理事務所に訊いてみようと、記事を書いていて思いました。

警報が出る日は大雨&強風で嵐のような状況のことも多いので、予め場所を知らないと、その時になってから探し回ることも出来ません。

幸いここ1~2年は、私の携帯電話が竜巻警報で鳴るのを聞いていませんが、一昨年あたりは年に何度かビービー鳴りました。


それではまた、いつでもお書き寄り下さい。

by 小がめら (2015-10-05 23:21) 

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