【顔の演技を楽しむ その8】 ドラマ「玉ねぎむいたら…」 第8話から [桜田淳子]
桜田淳子さん主演のドラマ「玉ねぎむいたら…」のDVDから、私が淳子さんの表情が楽しめると思えるシーンをピックアップして紹介しています。興味を持っていただけたら是非市販のDVDでシーン全体をお楽しみください。(記事内容は当方都合で随時修正・削除する場合があります)
「玉ねぎむいたら…」 第8話 混乱ラジオ生放送
【1】オープニング ~ 晩ごはんができて小浪が子供達を呼びに来る
(01) (初子)今夜はなあに?
「カツ…みんなの揚げるのに1時間もかかっちゃった」
(02) (輝利)うまくできた?
(貞彦)判りきったこと聞くなよ
(03) 「ちょっと! なによ~」
(04) (鶴郎と輝利) く、く、くっ…
(05) (一久)かてーな、これ
(06) 理介と一久の顔色をうかがう小浪
(07) (貞彦)これホントに肉? (初子)ころもがお煎餅になってる
(08) 「揚げ過ぎちゃったかなぁ…」
(理介)バカヤロウ! なんで人間の食うものが作れねぇんだ!
(09) 「一生懸命やったんだよぉ…」
(理介)一生懸命やってこの程度かよ…。これはトンカツじゃなくてトンカチ、このウスラトンカチッ!
(10) (貞彦)缶詰開けてくれる? (鶴郎)贅沢言うんじゃない。戦争中とか1日3食芋のツル食ってたんだ。肉が食べれるだけ有難いと思いなさい。
(11) カツを噛み切ろうとしながら… (鶴郎)日本人は食べ物に対する感謝の気持ちが…
鶴郎の方を覗き込む小浪
(12) (鶴郎)噛めなきゃしゃぶってろ、そのうち柔らかくなる
カツをしゃぶる理介と一久
(13) 小浪もしゃぶる
(14) 肉を噛み切って (一久)やったぁ~
(15) 気まずそうに肉を舐める小浪
(16) 同上
(17) (一久)泣くなよ。アニキの口の悪いのは今に始まったことじゃないんだから…
(18) 「そうじゃないのよ、なんか自分が情けなくなっちゃってさぁ」
(19) 「死んだお父ちゃんがぶきっちょで、いくら教えても折り紙のツルが折れなかったのよ」
(20) 「なんでそんな血引いちゃったんだろう私」
(一久)ぶきっちょなところが魅力なんだよ。器用で小利口な女なんてそこらへんにゲップが出るほどいるじゃないか
(21) 「またそんなこと言って…。みんなが栄養失調になったらどうすんのよ…」
(22) (理介)言っとくけどな、俺は一久ほど女に甘くないからな。オマエさんは剣道で真冬の寒稽古にもへっちゃらな女豪傑だからな。ウソ涙だろ?
(23) 「あのひとにも」甘くないのかい?」
(理介)あのひと?
(24) 「奥村友子さんて人」
(25) 「恋人なんだろう? 結婚すんの?」
(理介)余計なこと聞くなよ! 誰が死んだって結婚なんかするもんか!
(26) (理介)いっさい口出すな、いいなっ!
【2】母・隆代に電話する小浪
(27) 「肉が靴のかかとみたいにコチコチになっちゃったの…」
(28) 「ねぇ…お母ちゃん今日ひま? こっち来ておいしいもん作ってくれないかな?」
(29) 「このままじゃ暴動が起きそうだよ。食べ物の不満てバカにならないから…」
(30) 三郎が寿司桶を下げに来る。「あっどうも」
(31) 「お金もらってくる」 (三郎)いいんだ、どうせツケなんだから。「ホント?」
(32) (三郎)大変だろ毎日。「ちょっと人間関係でさ…。家を出ちゃった奥さんの気持ちも少し分かるようになってきた…」
(33) 「愚痴なんて聞かなくていいからさ、あんたちょっと買い物行って来てくんない? 自転車持ってるんでしょ?」
(34) (三郎)じゃぁね。「愛してるよ…さぶちゃん」
(一久)サブの野郎いつのまに…
【3】電話が鳴る
(35) 「あれっ、友子さん? あたし、小浪です。先日は失礼しました…」
(36) (友子)なぁに? 聴きたいことって?
「理介さんと結婚するんでしょ?」
(37) (友子)そんなこと、あなたとどう関係があるの?
「気になりますよ、やっぱぁ…」
(38) 「あたしね、すっごくお似合いだと思うんです、お二人が。理介さんにもったいないくらい…」
(39) 「でもあの人、あなたとは絶対に結婚しないって言うんですよ。照れてんのかなぁ?」
(40) (蝶子)友子ってだあれ?
「いえ…」
(41) (蝶子)理介とどういう関係なのよ?
「いえ、知りません…良く」
(42) 「ヤバかったかなぁ…」
(43) (隆代)ごめんくださ~い。 「あっ、来た来た」
(44) 「いらっしゃい」 (隆代)鶴ちゃんは? 「今おでかけ」
(45) 工房にて (隆代)お邪魔しました。来たついでにお台所手伝わせていただきます。
(46) (隆代)おかしなウチだねぇ。寄せ鍋みたいな。
「理介さんが居るから保ってんだよ。でなきゃ空中分解だよこのウチは…」
(47) 「ねぇ見てよお母ちゃん、良くなったでしょ手つきが」
(隆代)女は誰だって竹刀持つより包丁持つように生まれついてるんだからね。
(48) (隆代)恋人だってできるかも知れないよ、そのうち…その調子じゃ。
「そんなこと言われると自信持っちゃうんだな、やだお母ちゃん…」
(49) (隆代)ちょいと、アンタお酢で玉ねぎ炒める気?
(50) 「あっ、いけない」
(51) チャイムが鳴り、玄関に週刊誌の記者が来る
【4】工房に週刊誌の記者、鶴郎の奥さんに会うまで…と居座る
(52) 「週刊誌ってしつこいねぇ…」 (隆代)だって商売だもん
(53) (隆代)泊りがけで待ってても奥さん帰って来ないし、困ったねぇ…
「あっ、そうだ!」 隆代に何やら耳打ちする小浪。
(54) (隆代)え~? あたしが?
(55) (隆代)そこの器、旦那様にはいい方を出してね。「はい、奥さま」
(56) (隆代)週刊誌の方ですね、ご苦労様。何か、あたくしの事でいらしたんですか?
(57) (隆代)ひどいデマですわねぇ。主人を中傷するのが目的じゃないんでしょうか?
(58) (隆代)私どもの主人くらいになりますと…
(59) (隆代)何も言わなくても煙たがれることが良くあるんですよ
(60) (隆代)ねぇ、理介さん…
(61) (理介)あ…はい、奥さま。
【5】勝手口で隆代を見送る小浪
(62) (隆代)何もかもいっぺんにやろうと思ってもムリさ。お料理はね、得意なものを2つ3つ決めて、それを繰り返し作るのさ。
(63) (隆代)舌に馴染んじゃえば、誰も文句言わないよ。
(64) 「でも、考えてたよりずっと骨が折れるねぇ…」
(65) 同上
(66) (隆代)どう? この辺で諦めて帰って来るかい?
(67) 「とんでもない」
(68) 「お母ちゃんだって寂しいんじゃない? あたしがいなくて…」
(69) (隆代)そうだね、心配でまた少し肥っちゃったよ。
「ごめんねぇ…」
(70) 「大丈夫、いつまでも子供扱いなんだから…」
(71) (隆代)困ったことがあったら、いつでも飛んできてあげるからね
(72) (隆代)じゃぁね
(73) 「ありがとう…今日は」
(74) 隆代が帰り寂しそうな小浪
(75) (輝利)泣いてやがら。 「あっ、びっくりした」 (輝利)みっともない、でっかいくせに
(76) 「さっき玉ねぎ剥いてたから目が痛いんだよ。泣くもんか、バカバカしい」
(77) (輝利)なんでウソつくんだよ、新聞記者に。お母さんじゃないや、あんなデブ
「好きでウソついたんじゃないよ!」
(78) (理介)言われた通りすればいいんだよ。口答えするなよ。
「じゃぁ言うのよそう」
(79) 「さっきあんたに個人的な電話があったけど…」
(理介)誰だよ。 「忘れた…」 (理介)おい、言えよ。
(80) 「ほらっ、一緒に暮らしてりゃさ、お互いに知らん顔の他人同士ってわけにはいかないんだよ」
(81) 「こっちだってさ、みんなに美味しいもの食べてもらって、栄養取ってもらって、そう思ったから助っ人にお母ちゃん頼んだんだしさ…」
(82) (理介)誰からの電話なんだよ…。
「友子さん。なんか大切な用があったみたい」
(83) 「ねぇ、なんで結婚しないの?
(84) 「あんただって、もうそろそろオジンだろ?」
(85) 小浪にんまり
(86) 「彼女すてきじゃないか。決めたらどうなのよ、この際だから」
(87) (理介)大きな声出すなよ、みんなに聞こえるじゃないか。
(88) (理介)それがお節介だっていうんだよ。オマエみたいな生意気な女見たことないよ、くそ~
(89) 「…」
【6】夕食
(90) (初子)うわ~、おいしそう…。 (貞彦)久々にテーブルの上がカッコついてるな。
(一久)感謝しろよ、小浪ちゃんのお袋さんに。
(91) 「私も覚えたからね、こんどは独りでちゃんと作れるよ」
(92) (理介)明日、大国家は全国的にラジオで紹介される。家族一体となって楽しい家庭を作ってる印象を与えたいんだ。 (貞彦)楽しい家庭か…シラケるよなぁ。 (理介)そこをシラケないでなんとか…
(93) (貞彦)輝利は得意だもんな、ウソつくの…。
「よしなさいよ、そんな言い方するの。子供のウソなんてたかが知れているじゃないか」
(94) 「大人たちの汚いウソに比べりゃ…」
(95) ラジオ番組プロデューサと鶴郎が入ってくる。
(鶴郎)ウチの子供たちはおとなしくて照れ屋でね、私に似たらしい。
(96) 「…」
【7】夜、工房で
(97) (一久)小浪ちゃん、サブちゃんのこと好きなの?
「あたしが~?」
(98) 「いやぁ~、ほほほ…」
(99) (一久)いや、そうでなきゃいいんだよ。
(100) (一久)風呂入ってくるね。ラ~ンララ~ン♪
(101) そこに理介が友子のアパートから帰る。
(理介)オマエ電話で余計なこと言ったな? 「忘れちゃったなぁ…」
(102) (理介)もう心配してくれなくたっていいよ。友子とのことはもう終わりだ。
(103) (理介)いい加減お節介はやめろ。俺のことにはもう二度と口を出すな。
(104) (理介)これだけは言っておく。二度と口を出すな!
(105) 「じゃぁ、あたしの方も口出さないでよ。あたしが誰を好きになろうと私の勝手でしょ!」
(106) 「なんで気になるんだろう? あんないけすかない威張り屋の野郎が」
(107) 「もう、わかんないよ~」
(108) 庭で黙々と竹刀を振る小浪。窓からは理介がそっと覗きこむ。
【8】翌日、ラジオ生放送
(109) 理介に寿司を人数分注文するように言われ、ラジオ局のスタッフに
「おたく何人?」 (スタッフ)うち? 4人家族。 「あっそう…」
(110) 「えっ?」
(111) 「バッカみたい」
(112) 「…」
(113) クイズなのについウッカリ鶴郎は自分の名前を言ってしまう…
(一久)何かやると思ったんだよ。 (貞彦)だめだな~ボケちゃって…
(114) 輝利を呼ばない方がいいという皆に
「どうして? あの子だってちゃんとした家族じゃないか。どうしてのけ者にすんの?」
(蝶子)あんたでしゃばんなくていいの
(115) (一久)大したことないって。
「なんでよ、あの子のどこがいけないって言うのよ。みんなで寄ってたかって一人だけのけ者にして」
(116) 「かわいそうだと思わないの? あんた達は最低だよ。そんな人大嫌いだよ」
(117) (理介)いいか、クイズがなくなったから、すぐこっちにインタビューに来るからな。
「あたし輝坊呼んでくるよ」
【9】輝利の部屋
(118) 「輝坊、何やってんの早く」 (輝利)やだ
(119) 「みんな待ってるよ」 (輝利)ウソだ 「あたしがウソつくと思うのかい?」
(輝利)昨日ついた。 「あれはさぁ…」
(120) (輝利)ぼく聞かれたら本当のこと喋るよ。それでもいい?」
(121) (輝利)小浪が言ったんだろ。だからぼく決めたんだ、もうウソつかないって。
(122) 「いいとも、何しゃべってもイイよ。お姉ちゃん全責任持つから」
(123) 「クビにされたって、輝坊のことかばってやる。約束するよ」
(124) (ラジオから鶴郎の声)女房はあいにく九州の親戚で不幸があってね。今頃向こうでこれ聴いてるんじゃないかな?
【10】工房にて
(125) (生島アナ)スタジオの三雲さん、奥様が突然九州からお帰りになったようですよ。
(126) (輝利)ウソだよ旅行なんて。お母さんはこの家を出ちゃったのさ、成川さんと。
(生島アナ)じゃぁ駆け落ち? (一久)おい、輝坊! 「本当です、輝坊の言ってること」
(127) (鶴郎)おまえ何しに来たんだよこんな時に
(順子)そちらこそ、私に内緒の女の人がいたんでしょ。それを確かめに来たんです
(鶴郎)バカなこと言うんじゃないよ!
(128) (鶴郎)アナウンサーさん、芝居は終わりだよ。こういうウチなんだよ。
【11】輝利の部屋
(129) 「あ~、なんかす~っとしたよ、お姉ちゃん。このウチはどこか腐ってたもん。切ってウミ出しちゃった方がいいんだよ」
(130) 「何も心配しなくていいんだよ。お姉ちゃんが言わせたんだから」
(131) (輝利)ねぇ… 「ん?」
(輝利)本当の事でも言わない方がいい時もあるんだね。
(132) 「ハハ~」
(133) 「ひとつ大人になったよ」
(134) 「それがわかりゃ」
【12】台所にて
(135) (理介)なんだまだ起きてたのか。
「聞いてあげりゃいいのに、友子さんの話」
(136) (理介)手伝おうか?
「なんだか気持ち悪いよ…」
(137) (理介)俺だってな、おセンチになる時があるんだよ
(138) 「あたしのこと怒ってない?」
(理介)負けたよ、おまえさんには
(139) (理介)さぁ、早いとこ片づけて寝ちまおうぜ。
【13】小浪の部屋
(140) 「悪い人じゃないみたいだな」
(141) 「あんな人のところにお嫁に行く人なんているのかな? この世の中に」
(142) おやすみなさい…
【14】第9話 予告編
(143)
(144)
(145)
【15】オマケ
(146) 三雲孝江ののびのびワイド~
(147) 生島ヒロシさん さて~…
(148) 生島ヒロシさん 奥さんでいらっしゃいますか?
2014/09/08 追記
・ 今回は連続シーンを多めのカットで繋いでみました。また、今回は変則で淳子さんの写っていないカットも入れています。
・ (01)と(02)で子供達を呼びに行った時の得意そうな表情が、(06)以降で一変するのがいいです。
・ 今回のお気に入り表情は(31), (32), (66), (71), (85), (110), (122), (132)ですが、私のベストは(132)です。
・ 連続カットで特に楽しんでいただければ幸いなのが、
・・・ (6)~(16) トンカツのシーンの淳子さんの表情
・・・ (17)~(26) 台所で悩むシーンの淳子さんの表情
・・・ (56)~(61) 隆代の替え玉演技の左の淳子さんの表情の変化
・・・ (118)~(124) , (129)~(134) 輝利とのやりとりの優しい淳子さんの表情
と言ったところです。
小がめら(拝)
「玉ねぎむいたら…」 第8話 混乱ラジオ生放送
【1】オープニング ~ 晩ごはんができて小浪が子供達を呼びに来る
(01) (初子)今夜はなあに?
「カツ…みんなの揚げるのに1時間もかかっちゃった」
(02) (輝利)うまくできた?
(貞彦)判りきったこと聞くなよ
(03) 「ちょっと! なによ~」
(04) (鶴郎と輝利) く、く、くっ…
(05) (一久)かてーな、これ
(06) 理介と一久の顔色をうかがう小浪
(07) (貞彦)これホントに肉? (初子)ころもがお煎餅になってる
(08) 「揚げ過ぎちゃったかなぁ…」
(理介)バカヤロウ! なんで人間の食うものが作れねぇんだ!
(09) 「一生懸命やったんだよぉ…」
(理介)一生懸命やってこの程度かよ…。これはトンカツじゃなくてトンカチ、このウスラトンカチッ!
(10) (貞彦)缶詰開けてくれる? (鶴郎)贅沢言うんじゃない。戦争中とか1日3食芋のツル食ってたんだ。肉が食べれるだけ有難いと思いなさい。
(11) カツを噛み切ろうとしながら… (鶴郎)日本人は食べ物に対する感謝の気持ちが…
鶴郎の方を覗き込む小浪
(12) (鶴郎)噛めなきゃしゃぶってろ、そのうち柔らかくなる
カツをしゃぶる理介と一久
(13) 小浪もしゃぶる
(14) 肉を噛み切って (一久)やったぁ~
(15) 気まずそうに肉を舐める小浪
(16) 同上
(17) (一久)泣くなよ。アニキの口の悪いのは今に始まったことじゃないんだから…
(18) 「そうじゃないのよ、なんか自分が情けなくなっちゃってさぁ」
(19) 「死んだお父ちゃんがぶきっちょで、いくら教えても折り紙のツルが折れなかったのよ」
(20) 「なんでそんな血引いちゃったんだろう私」
(一久)ぶきっちょなところが魅力なんだよ。器用で小利口な女なんてそこらへんにゲップが出るほどいるじゃないか
(21) 「またそんなこと言って…。みんなが栄養失調になったらどうすんのよ…」
(22) (理介)言っとくけどな、俺は一久ほど女に甘くないからな。オマエさんは剣道で真冬の寒稽古にもへっちゃらな女豪傑だからな。ウソ涙だろ?
(23) 「あのひとにも」甘くないのかい?」
(理介)あのひと?
(24) 「奥村友子さんて人」
(25) 「恋人なんだろう? 結婚すんの?」
(理介)余計なこと聞くなよ! 誰が死んだって結婚なんかするもんか!
(26) (理介)いっさい口出すな、いいなっ!
【2】母・隆代に電話する小浪
(27) 「肉が靴のかかとみたいにコチコチになっちゃったの…」
(28) 「ねぇ…お母ちゃん今日ひま? こっち来ておいしいもん作ってくれないかな?」
(29) 「このままじゃ暴動が起きそうだよ。食べ物の不満てバカにならないから…」
(30) 三郎が寿司桶を下げに来る。「あっどうも」
(31) 「お金もらってくる」 (三郎)いいんだ、どうせツケなんだから。「ホント?」
(32) (三郎)大変だろ毎日。「ちょっと人間関係でさ…。家を出ちゃった奥さんの気持ちも少し分かるようになってきた…」
(33) 「愚痴なんて聞かなくていいからさ、あんたちょっと買い物行って来てくんない? 自転車持ってるんでしょ?」
(34) (三郎)じゃぁね。「愛してるよ…さぶちゃん」
(一久)サブの野郎いつのまに…
【3】電話が鳴る
(35) 「あれっ、友子さん? あたし、小浪です。先日は失礼しました…」
(36) (友子)なぁに? 聴きたいことって?
「理介さんと結婚するんでしょ?」
(37) (友子)そんなこと、あなたとどう関係があるの?
「気になりますよ、やっぱぁ…」
(38) 「あたしね、すっごくお似合いだと思うんです、お二人が。理介さんにもったいないくらい…」
(39) 「でもあの人、あなたとは絶対に結婚しないって言うんですよ。照れてんのかなぁ?」
(40) (蝶子)友子ってだあれ?
「いえ…」
(41) (蝶子)理介とどういう関係なのよ?
「いえ、知りません…良く」
(42) 「ヤバかったかなぁ…」
(43) (隆代)ごめんくださ~い。 「あっ、来た来た」
(44) 「いらっしゃい」 (隆代)鶴ちゃんは? 「今おでかけ」
(45) 工房にて (隆代)お邪魔しました。来たついでにお台所手伝わせていただきます。
(46) (隆代)おかしなウチだねぇ。寄せ鍋みたいな。
「理介さんが居るから保ってんだよ。でなきゃ空中分解だよこのウチは…」
(47) 「ねぇ見てよお母ちゃん、良くなったでしょ手つきが」
(隆代)女は誰だって竹刀持つより包丁持つように生まれついてるんだからね。
(48) (隆代)恋人だってできるかも知れないよ、そのうち…その調子じゃ。
「そんなこと言われると自信持っちゃうんだな、やだお母ちゃん…」
(49) (隆代)ちょいと、アンタお酢で玉ねぎ炒める気?
(50) 「あっ、いけない」
(51) チャイムが鳴り、玄関に週刊誌の記者が来る
【4】工房に週刊誌の記者、鶴郎の奥さんに会うまで…と居座る
(52) 「週刊誌ってしつこいねぇ…」 (隆代)だって商売だもん
(53) (隆代)泊りがけで待ってても奥さん帰って来ないし、困ったねぇ…
「あっ、そうだ!」 隆代に何やら耳打ちする小浪。
(54) (隆代)え~? あたしが?
(55) (隆代)そこの器、旦那様にはいい方を出してね。「はい、奥さま」
(56) (隆代)週刊誌の方ですね、ご苦労様。何か、あたくしの事でいらしたんですか?
(57) (隆代)ひどいデマですわねぇ。主人を中傷するのが目的じゃないんでしょうか?
(58) (隆代)私どもの主人くらいになりますと…
(59) (隆代)何も言わなくても煙たがれることが良くあるんですよ
(60) (隆代)ねぇ、理介さん…
(61) (理介)あ…はい、奥さま。
【5】勝手口で隆代を見送る小浪
(62) (隆代)何もかもいっぺんにやろうと思ってもムリさ。お料理はね、得意なものを2つ3つ決めて、それを繰り返し作るのさ。
(63) (隆代)舌に馴染んじゃえば、誰も文句言わないよ。
(64) 「でも、考えてたよりずっと骨が折れるねぇ…」
(65) 同上
(66) (隆代)どう? この辺で諦めて帰って来るかい?
(67) 「とんでもない」
(68) 「お母ちゃんだって寂しいんじゃない? あたしがいなくて…」
(69) (隆代)そうだね、心配でまた少し肥っちゃったよ。
「ごめんねぇ…」
(70) 「大丈夫、いつまでも子供扱いなんだから…」
(71) (隆代)困ったことがあったら、いつでも飛んできてあげるからね
(72) (隆代)じゃぁね
(73) 「ありがとう…今日は」
(74) 隆代が帰り寂しそうな小浪
(75) (輝利)泣いてやがら。 「あっ、びっくりした」 (輝利)みっともない、でっかいくせに
(76) 「さっき玉ねぎ剥いてたから目が痛いんだよ。泣くもんか、バカバカしい」
(77) (輝利)なんでウソつくんだよ、新聞記者に。お母さんじゃないや、あんなデブ
「好きでウソついたんじゃないよ!」
(78) (理介)言われた通りすればいいんだよ。口答えするなよ。
「じゃぁ言うのよそう」
(79) 「さっきあんたに個人的な電話があったけど…」
(理介)誰だよ。 「忘れた…」 (理介)おい、言えよ。
(80) 「ほらっ、一緒に暮らしてりゃさ、お互いに知らん顔の他人同士ってわけにはいかないんだよ」
(81) 「こっちだってさ、みんなに美味しいもの食べてもらって、栄養取ってもらって、そう思ったから助っ人にお母ちゃん頼んだんだしさ…」
(82) (理介)誰からの電話なんだよ…。
「友子さん。なんか大切な用があったみたい」
(83) 「ねぇ、なんで結婚しないの?
(84) 「あんただって、もうそろそろオジンだろ?」
(85) 小浪にんまり
(86) 「彼女すてきじゃないか。決めたらどうなのよ、この際だから」
(87) (理介)大きな声出すなよ、みんなに聞こえるじゃないか。
(88) (理介)それがお節介だっていうんだよ。オマエみたいな生意気な女見たことないよ、くそ~
(89) 「…」
【6】夕食
(90) (初子)うわ~、おいしそう…。 (貞彦)久々にテーブルの上がカッコついてるな。
(一久)感謝しろよ、小浪ちゃんのお袋さんに。
(91) 「私も覚えたからね、こんどは独りでちゃんと作れるよ」
(92) (理介)明日、大国家は全国的にラジオで紹介される。家族一体となって楽しい家庭を作ってる印象を与えたいんだ。 (貞彦)楽しい家庭か…シラケるよなぁ。 (理介)そこをシラケないでなんとか…
(93) (貞彦)輝利は得意だもんな、ウソつくの…。
「よしなさいよ、そんな言い方するの。子供のウソなんてたかが知れているじゃないか」
(94) 「大人たちの汚いウソに比べりゃ…」
(95) ラジオ番組プロデューサと鶴郎が入ってくる。
(鶴郎)ウチの子供たちはおとなしくて照れ屋でね、私に似たらしい。
(96) 「…」
【7】夜、工房で
(97) (一久)小浪ちゃん、サブちゃんのこと好きなの?
「あたしが~?」
(98) 「いやぁ~、ほほほ…」
(99) (一久)いや、そうでなきゃいいんだよ。
(100) (一久)風呂入ってくるね。ラ~ンララ~ン♪
(101) そこに理介が友子のアパートから帰る。
(理介)オマエ電話で余計なこと言ったな? 「忘れちゃったなぁ…」
(102) (理介)もう心配してくれなくたっていいよ。友子とのことはもう終わりだ。
(103) (理介)いい加減お節介はやめろ。俺のことにはもう二度と口を出すな。
(104) (理介)これだけは言っておく。二度と口を出すな!
(105) 「じゃぁ、あたしの方も口出さないでよ。あたしが誰を好きになろうと私の勝手でしょ!」
(106) 「なんで気になるんだろう? あんないけすかない威張り屋の野郎が」
(107) 「もう、わかんないよ~」
(108) 庭で黙々と竹刀を振る小浪。窓からは理介がそっと覗きこむ。
【8】翌日、ラジオ生放送
(109) 理介に寿司を人数分注文するように言われ、ラジオ局のスタッフに
「おたく何人?」 (スタッフ)うち? 4人家族。 「あっそう…」
(110) 「えっ?」
(111) 「バッカみたい」
(112) 「…」
(113) クイズなのについウッカリ鶴郎は自分の名前を言ってしまう…
(一久)何かやると思ったんだよ。 (貞彦)だめだな~ボケちゃって…
(114) 輝利を呼ばない方がいいという皆に
「どうして? あの子だってちゃんとした家族じゃないか。どうしてのけ者にすんの?」
(蝶子)あんたでしゃばんなくていいの
(115) (一久)大したことないって。
「なんでよ、あの子のどこがいけないって言うのよ。みんなで寄ってたかって一人だけのけ者にして」
(116) 「かわいそうだと思わないの? あんた達は最低だよ。そんな人大嫌いだよ」
(117) (理介)いいか、クイズがなくなったから、すぐこっちにインタビューに来るからな。
「あたし輝坊呼んでくるよ」
【9】輝利の部屋
(118) 「輝坊、何やってんの早く」 (輝利)やだ
(119) 「みんな待ってるよ」 (輝利)ウソだ 「あたしがウソつくと思うのかい?」
(輝利)昨日ついた。 「あれはさぁ…」
(120) (輝利)ぼく聞かれたら本当のこと喋るよ。それでもいい?」
(121) (輝利)小浪が言ったんだろ。だからぼく決めたんだ、もうウソつかないって。
(122) 「いいとも、何しゃべってもイイよ。お姉ちゃん全責任持つから」
(123) 「クビにされたって、輝坊のことかばってやる。約束するよ」
(124) (ラジオから鶴郎の声)女房はあいにく九州の親戚で不幸があってね。今頃向こうでこれ聴いてるんじゃないかな?
【10】工房にて
(125) (生島アナ)スタジオの三雲さん、奥様が突然九州からお帰りになったようですよ。
(126) (輝利)ウソだよ旅行なんて。お母さんはこの家を出ちゃったのさ、成川さんと。
(生島アナ)じゃぁ駆け落ち? (一久)おい、輝坊! 「本当です、輝坊の言ってること」
(127) (鶴郎)おまえ何しに来たんだよこんな時に
(順子)そちらこそ、私に内緒の女の人がいたんでしょ。それを確かめに来たんです
(鶴郎)バカなこと言うんじゃないよ!
(128) (鶴郎)アナウンサーさん、芝居は終わりだよ。こういうウチなんだよ。
【11】輝利の部屋
(129) 「あ~、なんかす~っとしたよ、お姉ちゃん。このウチはどこか腐ってたもん。切ってウミ出しちゃった方がいいんだよ」
(130) 「何も心配しなくていいんだよ。お姉ちゃんが言わせたんだから」
(131) (輝利)ねぇ… 「ん?」
(輝利)本当の事でも言わない方がいい時もあるんだね。
(132) 「ハハ~」
(133) 「ひとつ大人になったよ」
(134) 「それがわかりゃ」
【12】台所にて
(135) (理介)なんだまだ起きてたのか。
「聞いてあげりゃいいのに、友子さんの話」
(136) (理介)手伝おうか?
「なんだか気持ち悪いよ…」
(137) (理介)俺だってな、おセンチになる時があるんだよ
(138) 「あたしのこと怒ってない?」
(理介)負けたよ、おまえさんには
(139) (理介)さぁ、早いとこ片づけて寝ちまおうぜ。
【13】小浪の部屋
(140) 「悪い人じゃないみたいだな」
(141) 「あんな人のところにお嫁に行く人なんているのかな? この世の中に」
(142) おやすみなさい…
【14】第9話 予告編
(143)
(144)
(145)
【15】オマケ
(146) 三雲孝江ののびのびワイド~
(147) 生島ヒロシさん さて~…
(148) 生島ヒロシさん 奥さんでいらっしゃいますか?
2014/09/08 追記
・ 今回は連続シーンを多めのカットで繋いでみました。また、今回は変則で淳子さんの写っていないカットも入れています。
・ (01)と(02)で子供達を呼びに行った時の得意そうな表情が、(06)以降で一変するのがいいです。
・ 今回のお気に入り表情は(31), (32), (66), (71), (85), (110), (122), (132)ですが、私のベストは(132)です。
・ 連続カットで特に楽しんでいただければ幸いなのが、
・・・ (6)~(16) トンカツのシーンの淳子さんの表情
・・・ (17)~(26) 台所で悩むシーンの淳子さんの表情
・・・ (56)~(61) 隆代の替え玉演技の左の淳子さんの表情の変化
・・・ (118)~(124) , (129)~(134) 輝利とのやりとりの優しい淳子さんの表情
と言ったところです。
小がめら(拝)
こんばんは。
日本への出張お疲れ様です。
やはり、今回も料理大苦戦ですね、、
今回のベストショットは、写真が今までよりもたくさんあるので、難しいですが、、(32)かなあ、、
(15) 淳子さんは、やはり舌が長いですね、、
(108)凛々しい。必ず凛々しいところ、出てきますね、、
(142)寝顔がかわいい
当時の三雲孝江さん、懐かしいです。
今は、ブロードキャスターに出ていますが、
当時は、「3時にあいましょう」「ザベストテン」などで、活躍していました。
TBSのエース的なアナウンサーでした。
生島アナも「ザベストテン」に出ていましたね、、
いよいよ、次回は小浪ちゃんのお見合いですね、、
by sjghd (2014-09-02 21:13)
sjghdさん、早速のコメントありがとうございました。また、そちらのブログへの書き込みがご無沙汰してしまってすみません。8/31に取り敢えず無事に出張を終えて帰宅いたしました。
今回はオープニングを含め、一部のシーンから多くのカットを採用したため、枚数がことのほか多くなってしまいました。私も気に入ったショットなどを絞り込むのはどうしようか…と悩んでいます。よって、寸評が未だ書けないでいます。
9月中に第8話が出せるか微妙だったのですが、「機内食」ならぬ「機内職」で写真に数字を入れたり説明コメントの下書きができたので、帰宅直後に完了できました。帰宅翌日の9/01は祭日で、大半を寝て過ごしたものの、まだ暫くは時差修正に時間がかかりそうです。直った頃にはまた日本ですが。
先週日本で久しぶりに(チラッとですが)現在の三雲さんをTVで拝見しました。やはり33年経っているとそれなりに変わっていらっしゃりますね、当たり前ですが…。当時はあまり存じ上げず、名前を挙げて戴いた番組名を聞いてただ懐かしいと思うばかりです。生島アナは「ザ・ベストテン」に出てらしたのですか、有名番組なのに全く認識がありませんでした。
ところでそうです、次回はいよいよ小浪ちゃんのお見合いです。sjghdさんにこの記事を始める大きなヒントをいただいた回です。お見合いのシーンの淳子さんの表情には、より多くのコマを割いてみようかと思案中です。16日までに撮影とコメントの書き取りが済んで、かつまた機内職ができれば、10月前半には掲載できるかな…と思っていますが、こんどばかりはどうなる事やら…です。
それではまた。
by 小がめら (2014-09-03 10:45)
小がめらさん、
先日はお会いできて嬉しかったです。
わざわざ川越まで有難うございました。
いよいよの”トンカツシーン”楽しみに致しておりました。
私も、秋田での【さなえの会】の参加者の方々や、
秋田でお話しやお世話を頂いた方々へのお礼の品々を作製したり、
ご郵送の手配するので、この5日間は目一杯でした。
遅くなりましたことをお許し下さい。
やはり(04)~(16)は最高ですね。
特に(04)を見た途端、深夜でもあるのに拘らず大爆笑してしまいました。
改めて藤岡琢也さんは、やはり名優であったと思う次第です。
有難うございました。
by KAZU (2014-09-06 03:58)
KAZUさん、こんばんは。
先日はこちらこそありがとうございました。
このドラマの前半の最大の楽しみは、やはり小浪ちゃんの料理にまつわるエピソードだと思います。本当に、どうしたらこうなるのか、と思うような失敗をやらかす小浪ちゃんですが、なんとも憎めないキャラで、それを好演している淳子さんに感心する次第です。
(04)は、皿から千切りキャベツが飛び出そうとするその瞬間を撮りました。次のコマだともうキャベツがだいぶ飛び散った後になってしまうので。
この5日間は、秋田からお帰りになってさぞやいろいろ事後のことでお忙しいことと拝察しておりました。私はのんびりマイペースでやっておりますので、どうぞお気になさらずに戴ければ幸いです。
それではまたいつでもお立ち寄りいただければ幸いです。
by 小がめら (2014-09-06 09:14)
小がめらさん、
お元気ですか。
KAZUです。
私は毎日、元気に拝見させて頂いておりますのでご安心下さい。
しかし、次の更新の催促ではありませんのでご自分のペースでお願い致します。
いよいよ3週間後になりましたね。
他の方々との連絡は近い内に行います。
もしかすると若干の変更があるかも知れません。
しかし、小がめらさんのご希望を最優先に考えておりますので、
一時帰国の時間を大切になさって下さい。
当日はお約束の品をお持ち致しますのでお楽しみに。
また他にご必要のものがございましたら早めに仰って下さい。
それでは10月11日にお会い致しましょう。
by KAZU (2014-09-23 02:33)
KAZUさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。
メールにてやり取りさせていただきました通りでお願いできれば幸いです。楽しみにしております。
次の記事は10/20にオハイオに戻ってからの着手になります。まだ暫く先になりますが、できましたらまたお立ち寄りいただければ幸いです。
それではまた。
by 小がめら (2014-09-24 17:41)
小がめらさん、
ご依頼を頂きました2015年度版【淳子さん壁掛けカレンダー】ですが、お会いする10月11日にお持ちできそうです。
なるべく他にはない画像としましたが、
本年度のカレンダーは淳子さんもご使用中ですので、
お受け取りを楽しみになさって下さい。
これで多くの手続きが不要となりますので、何とか頑張りますね。
10月11日もあと2週間後となりました。
風邪など引かないようご注意下さい。
10時間と言う長時間になりますが、楽しい一時をご一緒致しましょう。
by KAZU (2014-09-29 06:14)
KAZUさん、こんばんは。
カレンダーの件、ありがとうございます。
11日のコンサート他、楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。
それではまた。
by 小がめら (2014-09-29 22:44)